歯科矯正をご希望の皆様へ
当院の歯科矯正は、患者様のご要望をお伺いして患者様とドクターで意見をすり合わせて同じゴールに向かって治療を進めます。
矯正歯科だけを専門としている歯科医院ではなく、一般診療も行っているため矯正治療中の抜歯、むし歯や歯周病の治療も当院で完結できます。
歯並びを整えることはもちろん、お口の健康の維持や病気の予防などトータルサポートできるのが強みです。
矯正診療日について
7月以降は第3水曜日が矯正診療日です。
変更がある場合は事前にお伝えいたします。
ワイヤー矯正では月に1回、小児矯正とマウスピース型矯正では2ヶ月に1回のペースで通院いただきます。
※矯正診療日以外に「ワイヤーが当たって痛い」などの急なトラブルがある場合は、院長(川端 篤)が対応させていただきますので、我慢せずお気軽にお問い合わせください。
小児矯正(1期治療)
当院では、お子様の歯並びのお悩みや不安をお伺いして適切な治療をご提案しています。
「そろそろ矯正治療を始めた方がいいの?」「将来の歯並びが悪くなることはある?」など些細なご質問でもお気軽にお問い合わせください。
小児歯科は、健全な顎の成長を促してこれから生える永久歯のスペースを作り出し、将来よい歯並びになるように土台を整える治療です。永久歯が並ぶスペースを作り出せるため、歯を抜いてスペースを作ること(便宜抜歯)を回避できる可能性が高まります。
成人矯正のようにきちっとレールのそろった歯並びをめざす段階ではありませんので、お口の中に装置が入る時間を短くできてお子様へのご負担が少ないのが特長です。
小児矯正は、乳歯と永久歯が混在している生え変わりの段階もしくは永久歯に生え揃ってから始めます。お子様の顎や歯並び、年齢によって使用できる装置が異なり、基本的には歯科医師が装置を選択しますのでご了承ください。
小児矯正で取り扱う主な装置
当院の小児矯正で取り扱う主な装置を紹介します。
※適用年齢は目安ですので、歯並びやお口の状態により使用できる装置が異なるケースがあります。
拡大床(床矯正)
拡大床は、歯が並ぶ土台である顎の骨「歯列弓」を広げたり、複数の歯を移動させることができます。
この装置だけで噛み合わせを整えられるケースもあります。ピンク色のプラスチックのプレート・金属製のワイヤー・拡大ネジで構成されている取り外し式の装置です。
【適用年齢】
6~12歳くらい
【使用方法】
基本的には1日8時間以上の装着が必要で、ご自宅にいる時間や就寝時にお使いいただきます。
食事や歯磨きのときは、取り外していただけますので普段通り生活できるのが特徴です。
数週間に1回、拡大ネジを回して歯列弓を広げます。
プレオルソ®
お子様の矯正治療のために開発された機能的なマウスピース型矯正装置です。
青色のポリウレタン素材で製作されており、やわらかくて違和感が少ないためプラスチック素材が苦手なお子様も治療を開始しやすいでしょう。
また、既製品を使用するため歯の型取りをする手間がなく、お子様も安心して治療が進められます。
- type-I :出っ歯(上顎前突)咬み合わせが深い(過蓋咬合)、歯がガタガタ(叢生)
- type-II:前歯が咬み合わない(開咬)
- type-III :受け口(反対咬合)
typeの選択次第ではさまざまな歯並びに対応することができます。
【適用年齢】
6~10歳くらい
【使用方法】
日中1時間と就寝時に使用いただきます。
2×4(ツーバイフォー)
すべての歯の表面にブラケットという装置を貼り付けてワイヤーを通す「マルチブラケット装置」の中でも、永久歯の前歯4本と両側の奥歯2本だけにブラケットを貼り付けてワイヤーを通す方法を「2×4」と呼びます。
前歯をまっすぐに並べたり、前歯の位置を移動したりすることができるのが特徴です。
固定式の装置のためご自分で取り外すことはできません。
【適用年齢】
小学校低学年くらい
前歯4本と奥歯が永久歯に生え揃った時期のため、それ以外の歯は乳歯です。
乳歯にはブラケットを装着しません。
【使用方法】
固定式のため24時間装置は付けたままです。
1ヶ月に1回くらいのペースでワイヤーを歯科医院で交換いたします。
アクチバト―ル(FKO)
アクチバトールは取り外し式の装置で、下顎の成長が不足していることで引き起こる出っ歯(上顎前突)に使用する装置です。
また、下顎の成長に問題がなく歯並びだけが乱れている受け口(下顎前突)の治療にも用いられます。
【適用年齢】
6~小学校低学年くらい
【使用方法】
1日10時間くらいは装着します。
成人矯正(2期治療)
成人矯正は、顎の骨の成長が終了しすべての歯が永久歯に生え揃った段階で行う治療です。小児矯正とは異なり、歯の角度や傾斜を精密に動かして1本1本歯並びを整えます。
美しい見た目はもちろん、上下の噛み合わせを整えることを目的としています。
当院の成人矯正は、患者様のご要望に寄り添い対応できるよう、さまざまな矯正装置を取り揃えております。歯並びの状態にもよりますが、基本的に装置は患者様に選択いただくことが可能です。
当院の成人矯正で取り扱う主な装置を以下に紹介します。
マルチブラケット装置(表側矯正)
マルチブラケット装置とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を貼り付けてワイヤーを通して歯並びを整えるワイヤー矯正装置のことです。1ヶ月に1回のペースでワイヤーを歯科医院で交換することで徐々に歯並びを整えられます。
当院では、一般的に広く知られている金属のブラケットではなく、「クリアブラケット+メタルワイヤー」「セラミックブラケット+ホワイトワイヤー」の組み合わせで治療を進めることが可能です。できるだけ費用を抑えて目立ちにくい矯正装置をお探しの方に向いています。
片顎矯正(上下顎どちらかのみ)も行っていますので、気になる方はお声かけ下さい。
インビザライン(マウスピース型矯正)
マウスピース型矯正装置とは、透明で取り外しができる歯型の装置を装着することで徐々に歯並びを整える方法です。
当院では米国アライン・テクノロジー社の「インビザライン・システム」というマウスピース型矯正を採用しています。これまでに世界で1500万人以上を超える患者様がインビザラインで治療をしています(2023年3月時点)。
1日に20~22時間以上はご自分で装着する必要がありますが、歯磨きや食事中は装置を外すことができるのが特徴です。装置はまとめてお渡しすることが可能で、2ヶ月に1回くらいのペースで歯科医院に通院いただきます。
通院する時間を確保するのが難しい方や、目立ちにくい矯正装置をお探しの方に向いています。
インプラントアンカー
インプラントアンカーとは、顎の骨に小さなネジ(アンカースクリュー)を埋め込み、それを固定源として歯を動かす矯正用のインプラント装置です。
歯科用インプラントとは異なり手術の必要はなく、局所麻酔により直径1.4~2mm・長さ6~10mm程度のチタン製のネジを埋め込みます。
抜歯を行い歯並びを整えるケースで、前歯だけを効率よく後方に動かすことが可能です。
ナンス・ホールディングアーチ(NHA)
ホールディングアーチは、抜歯を行い前歯を後方に移動する際に奥歯前方へ動かないように固定する装置のことです。
顎の骨がしっかりしておらずインプラントアンカーが使用できない場合(15歳未満が目安)には、ホールディングアーチを使用します。
部分矯正(MTM)
部分矯正とは、一部の歯並びを整える治療方法です。適用できる症例は限られておりますので、歯並びの状態を確認してから詳しくお話しいたします。
保定装置
矯正装置を用いて歯並びや噛み合わせを整える「動的治療」を終えたら、よい歯並びを安定させるために保定装置を装着していただきます。
歯並びの状態により保定装置の種類は異なりますので、装着前にご説明させていただきます。
矯正治療の流れ
当院では以下のような流れで矯正治療を進めます。
カウンセリング
歯並びのお悩みはもちろん、その他のお口の病気や全身疾患の有無などを個室のカウンセリングルームで詳しくお伺いします。カウンセリングは無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
精密検査
通常のレントゲンに加えて、頭部や顎の骨の状態を確認できる「セファログラム」や歯や神経・血管などを3Dで把握することができる「CT」撮影を行います。他にも歯の型取りやお顔・お口の写真を撮影します。
診断・計画
カウンセリングと精密検査をもとに、治療計画の立案と提案をいたします。
矯正治療開始
治療計画にご同意いただけましたら、治療を開始いたします。万が一、むし歯や歯周病などのお口のトラブルが発見された場合は当院の一般診療で治療を先に受けていただくことが可能です。
矯正治療終了・保定
歯並びが整ったら安定させるために保定期間に移行します。
矯正歯科の費用
*税別表記
小児矯正(1期治療)
小児矯正(1期治療) | ¥350,000 |
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成人矯正(2期治療)
クリアブラケット+メタルワイヤー | ¥700,000 |
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セラミックブラケット+ホワイトワイヤー | ¥750,000 |
片顎矯正 | ¥350,000 |
部分矯正 | ¥100,000 |
マウスピース型矯正 | ¥900,000 |
調整料 | ¥5,000/1回 |
便宜抜歯 | ¥5,000/1本 |
矯正用インプラントアンカー | ¥20,000/1本 |
保定装置 | ¥20,000 |
※小児矯正から成人矯正に移行した場合は、差額の費用をいただきます。
院内分割払い
小児矯正であれば5回、成人矯正であれば10回を目安に院内分割ができますので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
医療費控除
小児矯正・成人矯正ともに「機能の改善」といった治療を目的としたケースでは、医療費控除を受けられます。
反対に、「見た目の美しさ」である審美目的の矯正治療では医療費控除は受けられません。
(詳しくは国税庁HPへ)